2015年9月27日

第33回HAAAクリエイティブ研究会に参加してきました(2015年9月25日開催)

広告会社にいながら、クリエイティブとか広告業協会にはやや疎い私ですが、
制作メンバーが参加できなくなったということで、聴講券を譲っていただいました。

クリエイティブ研究会


そもそもHAAAって何?


一般社団法人北海道広告業協会
HOKKAIDO ADVERTISING AGENCY ASSOCIAITONの略です。
http://haaa.or.jp/index.html

北海道の広告代理店が加入しています。
http://haaa.or.jp/member.html


クリエイティブ研究会って何?


このHAAAとJAAA(日本広告業協会)が共催しています。
年に1回(?)、CREATOR OF THE YEARを獲得した方を
パネリストとして招いていろいろと講演していただく会のようです。


今回のパネリストは?


2014年CREATOR OF THE YEARを受賞した7名のうちの3名。
https://www.jaaa.ne.jp/2015/03/3785/

菅野薫氏(電通)
ホンダのインターナビ「Sound of Honda / Ayrton Senna 1989」
太田雄貴「Fencing Visualized Project」

上野達生氏(BBDO JWEST)
フンドーキン醤油「FUNDOKIN」

砥川直大氏(アサツーディ・ケイ)
「GAME OF WAR」
Domino Pizza「どこのピザ?!キャンペーン」

ここでは、3名がお話されていた内容のポイントだけを
まとめてお伝えしたいと思います。

菅野薫氏/まだなかった技術の使い方を見つける


菅野さん(電通)

今回紹介していただいたのは、

・「Ayrton Senna 1989」の他に
・太田雄貴選手の「Fencing Visualized Project」
・「SAYONARA国立競技場ファイナルセレモニー」
・「国立競技場Future Ticket」
・「Perfume Project」

いずれも一見、最新技術をゴリゴリに使ったプロジェクトのようですが、
菅野さんが言っていたことは「最新技術を使っているのではなく」、
「まだなかった技術の使い方」を提案しているということだそうです。

セナのプロジェクトも、
25年前の走行データのプリントアウトをデジタル化し、
データに起こし、コース取りやギアなどを当時のメカニックと話し合いながら
再現し、そのときのエンジン音を復元し、
それを鈴鹿に設置したスピーカーに出力したというもの。
そのときにデータ転送をサポートしたのが、
東京ディズニーランドでエレクトリカルパレードを担当するスタッフだったそうです。
そして、6キロにも及ぶコースへの音や光の通信に使われたのは、電話線。
昔ながらでありながら、最も安定した通信ケーブルとのこと。

太田雄貴選手のプロジェクトは
東京オリンピック招致のための映像制作で作られたもので、
ハリウッド映画やゲームで使われる、モーションキャプチャや
モーションコントロールカメラを用いて、ヴィジュアライズされています。

このようにテクノロジーを使ったクリエイティブを示している、
菅野さんですが、やはりすごいのは自身でプログラミングして作ってしまうということ。
プレゼンでもコンテではなく、プログラミングを書いて動くものを提示しているそうです。

幅広い提案を行うからこそ、秀でた専門性が必要ともおっしゃていました。


上野達生氏/地元の企業に愛されること


上野さん(BBDO JWEST)

外資系かつ九州の広告代理店です。
今回紹介したのは次の通り。

・「SORALIA PLAZA」
・「RYUBO」
・「フンドーキン」

いずれも九州や沖縄の企業のキャンペーンです。
それぞれ、企業というよりはちゃんとローカルに向き合ったからこそ
成功したキャンペーだったそうです。

「地域の課題に向き合う」
「地域の文化風習に向き合う」
「地域の変わりゆく生活スタイルに向き合う」

このように、これまで広告代理店が担ってきた
「企業の課題解決方法」を「地域の発展」にしていくことが
これから先、東京オリンピック以降のローカルには必要であると。


砥川直大氏/クリエイティブでできることはまだある


砥川さん(ADK)

印象的だったのは、作品紹介の前に言った言葉。
「好きこそものの上手なれ」
一般的な言葉ですが、これが一番伝えたかったことだったのかもしれません。

砥川さんが紹介したのは以下3つプラス1。

・「GAME OF WAR」(アメリカで流行のスマホゲーム)
・「デンティス」(タイの歯磨き粉)
・「Domino Pizza」
・志事

それぞれポイントとして伝えていたことを載せておきます。

「GAME OF WAR」
・自分の強みを生かす(英語とゲーム)
・参考事例を活用する(ここではThe PUMA Hardchorus )
・森がき監督がいい!

「デンティス」
・問題解決型から価値創造型へ
・映像のためのイベント
・キスはいい!

「Domino Pizza」
・スイッチとなる言葉
・話題化を狙ったシナリオ
・ダジャレはいい!(ただ良いだけではなくワイドショーなどとの相性)

最後の志事は、
直接的な広告の志事ばかりではなく、社会のためにできること。
ここでは「つくば市総合運動公園建設計画問題」。
無関心層が多かった社会問題について、可視化することで
話題化となり、拡散され、興味喚起できたという。
・クリエイティブができることはまだある
・動き出せば仲間は増える
・大きいっていい!

これに加えて、砥川さんはご自身のお子さんの話をされており、
共働きではあるが、平等に週の半分は17時に帰宅して
子どもとの時間をつくっているとのこと。
これは、やってみるとできるし、良いことが多いとおっしゃっていました。


あまり、広告業のこういう場には行かない私ですが、
単純に楽しかったし、刺激になったと思います。

意外と広告とか広告代理店が関わったことって
一般の人には誰の仕事かわからなかったりしますよね?
それを知るだけでも、これはこんな人が作ってたんだ!と。
それだけでも楽しめました。