2015年8月16日

【前編】せっかく行ったので8月15日の「野々村芳和とコンサドーレ札幌を考える会」まとめました(ていうか書き起こし)

前日に8月15日のファジアーノ岡山戦のイベントをまとめて書き
せっかく早起きして、「野々村芳和とコンサドーレ札幌を考える会」
にも出席したので、帰ったらまとめよう!

と思っていたら、さすがアシシさん
90分後にまとめましたと。

野々村芳和とコンサドーレ札幌を考える会に参加してきました
http://atsushi2010.com/archives/6092

ポイント抑えてますよね。

同じことをしてもしょうがないので
もっと細かく載せます!
と思っていたらほとんど書き起こしてました。


どういう会だったか?


8月15日 野々村芳和とコンサドーレ札幌を考える会 開催のお知らせ
http://www.consadole-sapporo.jp/news/2015087076/

8月6日〜12日にSNSで質問を募集し、
その中でTwitterであればリツイートが多かったもの、
Facebookであればいいねが多かったものに社長が答える。

Twitterでは「#野々村社長に質問」で見ると、どんな質問がされていたか見ることができます。
ていうか、これ残り続けるよね。

これは聞きに行かなければ!


集合場所への誘導


張り紙がありました。
「コンサドーレ札幌を考える会」

入り口を示す張り紙


集合場所到着


すでに行列ができていました。

入場待ちの行列

そして看板まで設置。
「野々村とコンサドーレ札幌を考える会」
このタイトルに意味があると思うのでしつこく載せています(笑)

看板まで作ったんですね


会場到着というか着席


ドームでこんな機会をつくるなんて、おもしろいです。

入場。着席。

そして、ビジョンにはスライドが。
「コンサドーレ札幌の未来を考える会」

スライドには「コンサドーレ札幌の未来を考える会」

未来?
告知では「コンサドーレ札幌を考える会」でした。
そう、タイトルが変わっていたんです。

スタジアムDJのグッチーさんも様子を伺っていました。

グッチーさんも来てました


野々村社長、到着!


今か今かと待っていましたが、ほぼ時間通りに登場!

社長到着!


まず、挨拶からスタート。

”お盆休み、しかも朝早くに集まってきてくれたことに感謝してました。
1時間半くらい話をしようかと思っている。
終わった時にはなんとなくみなさんに伝わるかな。
チームの状況とか、監督が変わったこと、ネットであーだこーだ言われていること。
ここに来て頂いている人は就任以来言っている「サポーターを超えたパートナー」だと思っています。
その方々に今の状況を把握してもらった上で、僕の考えを共有してもらって前に進んで行こう。という趣旨でこの時間を設けさせてもらいました。”


本日の目次


本日の目次

・サッカーの振り返り
・質問への回答
・クラブ経営

冒頭から軽く驚いてました、Q&Aだけじゃないんだ!


前半戦の振り返り


2015前半戦サッカー振返り

監督をなんで変えたのか?

クオリティがある選手のマネジメントができていなかった
今の戦力を最大限に活かせていなかった
同じグループとして同じ方向に向かうため
北海道の子供たちのため

今シーズンのはじめは悪くはなかった。
財前監督にやってもらったこと、若い選手が将来的にJ1で戦力になる、
うまくならないと行けない。
ボールを持った時になにができるかをトライしてもらった。
それは確実に伸びた。伸びたけど停滞した。
停滞というのは、勝つ負けるの不安定さが抜けなかったということ。
そこまで、財前監督の持ってるいいところを使った。
そのあと、上手くなった選手を勝たせてくれるタイプの人を呼んでこようと思った。
バルさん(バルバリッチ)。
勝つか負けるかで負ける確率はだいぶ減ってきた。
引き分けが多かったのをどう評価するのかは難しい。
なんとか1点あげるところまでは来たがこれも停滞してしまった。
停滞してきた理由のひとつ、なんで監督を変えたのかということにもつながる。
僕はバルバリッチは素晴らしい監督だと今でも思っている。
思っているけど、今のうちの戦力、パーソナリティ、クオリティ、
今いる選手を活かしきってくれているかということでは
監督とクラブ側でギャップがあったのは事実。
だいぶ時間が経っているので、クラブの中でどういうことが起きているかというと、
バルさんは走れる選手を基準にサッカーをつくっていく。
クオリティのある選手がまったく評価されないという空気に
どんどんなっていってしまっていた。
例えば、伸二、前田、砂川、ナザリト。
そういうことはサッカーの現場でよくあること。
クオリティがある選手のモチベーションをどうマネジメントするかが大事。
マネジメントできないと、そういうタイプの選手たちが自分たちは評価されていないと
感じるようになりチームの一体感がだいぶ薄れてきていると感じていた。
僕の立場から直接監督と話すことはしづらい。
強化サイド、現場と話してもらっていた。
マネジメントという面でうまくいかなくなった。
監督のタイプにもよるが、ナザリトの場合、最初の7試合で5点とったが、
うまく行かなくなった理由のひとつとして、
彼のメンタルをうまくケアできなくなってしまった。
試合前に相当いろんなことを言われて、ハーフタイムにも言われて、
日本人の感覚からするとそれは言いすぎでしょっていうくらい。
ゲーム終わってからも言われる。
もうおれやりたくないという感じになってしまった。
そこをサポートするスタッフも居るが、ひとつひとつマネジメントできないところが
だんだん大きくなってグループとしての一体感がうすれた。
これはナザリトだけではなく、ニウドもパウロンもそう。
今の立ち位置から、今の戦力を最大限に活かしてもらわないと
勝ち上がることはできないので、
一番重要視したかったのは同じグループとして同じ方向に
向かっていけるかどうかということが足りなかったので、
四方田にお願いをしたということになりました。
いろんなことができて、能力が高いといわれる監督を連れてきてやってもらいたいけど、
そこまでの資金力はないので、それぞれの監督のいいところをつなぎ合わせながら、
だんだん結果的にチームが上に向かっていけるような流れをつくっていきたい。
そうなると半年を停滞に使うことはできないので、こういう選択にいたった。
守備的な意識をつけるというのが評価基準だったので、
戦えるけど、どうやって点をとれるかということが薄れてしまう。
薄れてきたのをどう変えていくかをなんらかの手を打たなければいけない、
のがサッカーだと思っている。

もうひとつ、コンサドーレにはアカデミーの子達、北海道の子どもたちには
目指すところにならなければいけない。
そのチームの評価基準がただ走れることだけになるのは危ないと思っている。
やっぱりクオリティを上げていくこともひとつの評価基準だということを
示し続けていかなければいけない、ということも今回の流れの中にはあります。

四方田になって何が変わるかというと、
最初の数試合はシステムも変わらないし、何が変わったのかわからないという感じの感想を持った方もいると思う。
ひとつ絶対的に変わったのは、クオリティはあるけどまったく期待されていない、
使われない感じの選手のモチベーションは上がっています。
そういう選手がゲームに出ることで多少守備のマイナスはあっても
点を取るというプラスのことは生まれる。
ツートップに変えること生きていくこと、内村がのびのびやれるようになった、
トップ下のポジションができて、菊岡、前田、伸二がゲームに出る可能性ができる。
なんらかの変化は確実に起こっている。

そんなに時間もないのでみなさんの質問に答えていきたいと思います。”

ここまで約10分強。
これだけでもかなりクリアになりました。
サッカーおもしろい、コンサドーレおもしろいです。


ここから、質問への回答


ここで回答した質問は次の7つプラス番外編

1.地方で試合を行う?北海道コンサドーレ札幌の今後は?
2.怪我人が多くないか?原因や対策は?
3.コンサドーレ強化計画 どうやって強くする?どんなサッカーを目指す?
4.四方田監督の今後は?
5.砂川選手や奈良選手などレンタル移籍中の選手の今後は?
6.理想のスタジアム。厚別改修?新スタジアム?
7.クラブの今シーズンの目標は?


一つ目の質問:地方で試合を行う?北海道コンサドーレ札幌の今後は?


一つ目の質問

来季は函館開催をしたい。
地方貢献活動はやっているがPR不足。もっとPR活動していく。
北海道の主要都市に拠点を、サッカースクールもいろんな地域で実施。

”Twitterとかいろんなもので一応多い順みたいな感じで並べています。
来年から北海道コンサドーレ札幌そういう名前に変わっていきますけど、
その今後はという話。やっぱり北海道を代表するクラブということを
しっかり世の中に見せていかなければいけない。
あくまでも僕の中では函館ではゲームをやろうと思っています。
もちろん札幌に住んでいる方は函館まで行くとか行けないとか
いろんな問題はあると思いますが、来年新幹線も函館まで通るし、
北海道のチームとしての存在感を見せ続けていかないといけないと
思っているので、やっていこうかなと考えている。
僕が勝手に決めれることではなくJリーグのクラブライセンスのルールの中で
北海道には今札幌ドームしか認められているスタジアムがないので
80%はここでやらなければいけないというルール。
例えばJ2だったら17試合ここでやらなければいけない。
残りの4試合はそれに準ずるスタジアムでやらなければいけない、
これはJリーグとかけあって実現したい。
それから質問の中でイベントを行うとかもあったんですが、
多分印象的にあんまり北海道内でイベントをやってないんじゃないかと
感じている人たちが多いのも事実だと思う。
プロ野球と比べてどうなのかというと、コンサドーレのほうが
圧倒的に出来てはいるんだけど、その辺のPR不足も含めて、
そんな印象を与えてしまっているところがあると思う。
地域貢献活動といって、選手が行ったり、ドーレくんが行ったり、僕が行ったり、
地域と一緒になんらかの活動をしている回数はJリーグにカウントして報告している。
選手とか僕らが行ってやるイベントは年間200回くらいある。
ドーレくん含めてそういう活動は年間400回くらいはやっている。
それは継続して続けながら、多くの人に伝わるようにPR活動をしていきたい。
それから北海道コンサドーレ札幌になることで、北海道の主要都市に
拠点をつくっていくという流れの中でサッカースクールをいろんな地域に
つくっていきたいということも答えのひとつ。
ほぼほぼ決まっていることとして答えれること。”


2つ目の質問:怪我人が多くないか?原因や対策は?


2つ目の質問

他と比べると多くない。
今は少しの痛みでもトライしづらい。
セウソがいることで怪我から早く戻れている。

”なんとなく多いと感じる人が多いんでしょうね。
僕も確かに自分のチームだけを見ているとなんでそんなに怪我するのよって
思いますけど、他のクラブと比べて圧倒的に多いかというと
決してそういう数字ではない。
クラブとしてはブラジルからセウソという人を呼んで、
彼は怪我をした選手を早く戻すということプラス再発をさせない
という仕事をしてくれている。
早く戻ってくるということにはそれなりの成果はあげられているかなと。
怪我が多い理由として、伸二が来た時に宮の沢のピッチが硬いんじゃないか
という報道があった、それが原因じゃないか思った方もいると思うんですけど。
決してそんなことはないです。
もしかしたら、伸二やイナみたいにヨーロッパのクラブでやっていた選手からすると
若干硬いと感じることはあるかもしれないけど、
それが直接怪我の原因になっていることはない。
プラス、伸二が来る前よりも宮の沢の整備の方に強力をいただき、
若干柔らかくなるような作業をしている。
前よりもよくなったし、前が悪かったわけでもない。
それともうひとつ、昔の選手たちからすると、
ちょっと筋肉痛とか、ちょっと痛いなと思ってもおれやります、ってやったんですね。
今の選手がなんでできなくなったかというと、MRIとか写真を撮るとその精度が
上がっているので、ちょっとして出血も写るんですね。
ドクターやトレーナーサイドからすると止めなきゃいけない。
少しの痛みでトライしていた選手もトライできづらくなっている。
長い目で見れば選手は選手寿命を伸ばすということにもつながるかもしれないですけど。”


次の質問:コンサドーレ強化計画 どうやって強くする?どんなサッカーを目指す?


3つ目の質問

北海道出身選手で6割プラスクオリティのある選手
リーダーになれる選手の育成
理想的にはどんな相手でも圧倒できるチーム
現実的には臨機応変に戦えるチーム
コンサドーレの選手評価基準は1走れる/戦える選手、2クオリティのある選手、
3チームの為に戦うことができる選手

”これはみなさんそれぞれ思っているもので、非常に難しい質問だと思っている。
難しいというのは、どういう答えを求めているのかということが
個人差があるということ。
コンサドーレのホームページにも載っている、
正直見ながら進めたこともなかったので、全部目を通してみて、
2003年に作っている強化計画書があるが、2003年当時に作ったものと
今10年以上経ったもの、Jリーグのクラブの内容もだいぶ変化しているので
来年20周年を期にしっかり見なおしてつくり直したいと思っています。
もうちょっとチームの売上と強化がしっかりリンクする形で出さないと意味が無い。
ひとつコンサドーレをどういったチームにしていきたいかというと、
色んな所で言っているので聞いたことある話だと思うんだけど、
やっぱり北海道出身選手がチームの6割くらいを占めるチームにしないと。
プラス北海道からは生まれてこなかったような選手、とくにクオリティが必要だと
思われる選手、日本人、外国人を外からとってくるということ。
もうひとつ絶対的にやらないといけないことは、リーダーになれる選手を育てること。
育てるといっても素材の問題なので、もしいなければ外からそういう選手を
連れてくるということ。
それからどんなサッカーということで、
ポセッションなのかカウンターなのか、攻撃的なのか守備的なのか
そんなことをはっきり答えて欲しいと思う人が多いのかもしれないですけど。
理想を言えば、どんな相手でも相手よりも多くボールを持って、多くシュートを打って、
勝てるような圧倒できるようなサッカーをしていきたい。
だけど今の立ち位置から強い相手にどう勝っていくかということもやらないと
いけないので守ることもできるし、攻めることもできるし
臨機応変にやれるチームをつくらないといけない。
一個だけ確信を持って言えることは、守ることをベースにしたチームをつくることは
結構簡単、そこから攻めるようなチーム、選手をつくることは非常に難しい。
だから両方をバランスよく追っていかなければいけないと思っている。
いずれにしても臨機応変に戦えるチーム、ベースになるのは、戦える選手。
コンサドーレの選手を選ぶ評価基準として、あえて3つくらい挙げるとしたら、
走れるまたは戦える選手(7〜8割)
走れないかもしれないけどクオリティのある選手
時代の流れで11人全員が走れないといけないということもあるが、
現実問題走るだけで勝てるほどサッカーは甘くないので、
やっぱりクオリティは基準にしておかないといけない。
メッシは12キロも走らない、周りがカバーしながら周りが質を上げながら良さを
活かしながらいるのでバルセロナは強い。
チームの為に戦うことができる選手
それはゲームに出る、出ないは関係なく、月曜から金曜までのトレーニングでど
ういう雰囲気でやるかが大事なことだと思う。
ゲームに出れなくても普段のトレーニングでどういうパフォーマンスを出せて
どういう雰囲気を作るかということがプロフェッショナルな選手として
入れておかないといけないと思っている。”


次の質問:四方田監督の今後は?


4つ目の質問

来年以降もコンサドーレで仕事してもらう。
成績次第で来年もトップの監督。
四方田監督の前にひとり声をかけたがタイミング合わず。

”四方田が来年どうなるんだとかを心配して質問してくれる人が多かった。
四方田はアカデミーのスペシャリストになりたいというビジョンをもって
アカデミーの仕事をしていた。
今回色々話しをしていき、トップの監督をすることでいつかは
トップチームの監督をやりたいという考えももつかもしれない。
本人と話しながらトップチームを経験することでアカデミーに戻った時に
より幅ができていいかもしれないということもあった。
来年どうなのかということは今シーズンのパフォーマンスを含めたことで
決めていかなければいけない。
たとえトップチームが違う監督だったとしても、四方田はアカデミーのことを
来年以降もやってもらうことは変わりない。
うちのチームからいなくなることは、本人が出て行きたいと言わない限りない。
クラブとしてはこれまで通りアカデミーをしてもらう。
ヨモに監督をお願いするときに、バルさんを区切りをつけてすぐに
四方田だったかというところですが、今までどこでも言っていないことですが、
ひとりの人に一応オファーは出しました。
これは四方田も知っています。
ただこのタイミングでうちの監督にということには、タイミングが合わなかったので
どういう人かというのは言いづらいところもありますけど、
何年間か実績があって、力がある監督に託せるくらいの資金を用意した上で
お願いしたいと思っている。
そういう監督には、四方田の前に話をしている。
ヨモはそれをわかった上で、今いろんなトライをしている。
クラブがどんと成長した時には、人が変わる、監督が変わることはよくある。
四方田がいい結果を短期間で残せば来年もトップの監督もありえるでしょうし。
いろんなクラブの状況、資金力の問題も含めて半年間見て行きたい。”


次の質問:砂川選手や奈良選手などレンタル移籍中の選手の今後は?


5つ目の質問

砂川選手の最後にプレーしたいという要望に応えた、
引退後コンサドーレで仕事をしたいといえば当然用意する。
奈良選手を途中で戻す話もすすめたが残るという結論に。
榊翔太も自分でトライしたい、SVホルンから移籍金はなし。今後の連帯貢献金の契約。

”とくに多かったのは砂川がどうなっちゃうのよということを心配している人が多かった。
これは事実を言うと、本人がどうしても出て行ってプレーをしたいということだった。
その気持はよくわかる、なのでクラブとして移籍先を探したわけではない。
奈良に関しても自分たちからトライさせて欲しいということで出て行った。
僕としては、当然スナは残ってやってほしいし、やってほしいというのは
たとえゲームに出れなくても、グループのためにどういうことができるか
ということでチームをサポートしてほしかった。
残念ながらそういう気持ちにさせてあげられなかった。
バルさんのときの評価基準が彼の中では納得できなかったのかもしれない。
今まで貢献してくれた選手だから、最後にもう一度プレーしたいという要望に
クラブとして応えた。
もしサッカーやめて引退することがあってクラブで仕事したいという
意志があるならば当然なんらかの仕事は用意したいと思っている。
奈良は今回途中で補強するのかどうかということもポイントとしてあった。
補強を簡単にできるほどの資金の状態ではないければ、うちで育った選手が
オリンピックにも出てもらいたい、
出るためにはゲームに出ていないと難しい。
一方でチームとしてCBとして戻ってきてくれるなら当然戻したい。
戻したいと思ったのは事実で、思って動いたのも事実なんですけど、
本人も戻りたいという意志を見せてはいたけど最終的に残ってやるという結論になった。
クラブとして戻すという判断をするときにレンタルで行っているので
レンタル料をもらっている、それを返してでも戻そうと思った。
なおかつ買い取りオプションが付いているので向こうがそれを行使した場合、
うちに数千万円の移籍金が入る、そういうことを頭に入れながら考えて、
もうその数千万円がなくなってもいいと判断してトライした。
これでシーズンが終わって向こうに行くかどうかはうちが決めれることではなく
相手方の判断。
それから翔太の話もしておくと、やはり自分からトライしたいという。
自分で見つけてきたわけではなく代理人とかいる中で動いている世界なので。
みんながどのくらい感覚的にもっているかはわからないですけど、
オーストリアの3部ってそんなにまだまだレベルは高くない。
移籍をすると当然移籍金をもらえると思うんでしょうけど、
ある一定のレベルのクラブと認められないと移籍金はもらえない。
オーストリアは2部までしか、今までトレーニングをしたチームには払われない。
これからどこかに買われるくらいに活躍した時には何%かうちに入るという
別の契約は結んでいる。”


次の質問:理想のスタジアム。厚別改修?新スタジアム?


6つ目の質問

クラブが運営できる2万人規模の臨場感あるサッカー専用スタジアム。
5年後には出来上がって欲しい準備をしている(あくまでも野々村社長のイメージ)
厚別は市の持ち物で陸上競技場なので改修は困難。

”これも結構多かったり、いろいろなところで言われる。
あくまでも僕の中でどういうふうに考えているかという話。
札幌ドームという素晴らしいスタジアムでできる、
素晴らしいがゆえに、今のうちの規模でいうとコストがかかってしまう。
プラスJリーグの決まりでやってもいい基準を満たすのはここしかない。
そのスタジアムで80%以上のゲームをしなければいけない。
今年のJ2であれば17試合は絶対にここでやらなければいけない。
17試合をはめてはいるが、野球があったり、コンサートがあったり、
土日に17試合入れてもらえていない。
いろいろな状況を考えると自分たちで運営できる、
サッカー専用スタジアムがないとクラブも大きくなれない、
見ている人たちにとってもいい環境ではない。
2万人規模でサッカー専用で臨場感があってサポーターと選手がひとつになりやすい、
またライトな人たちが見ても、近くで見れてスポーツすげーなと思ってもらえる
スタジアムをつくりたいという僕の中でのビジョンはあります。
実際にどういう風にしたらできるかというのをスタッフといろいろな機関を
巻き込みながら検討している。
あくまでもビジョン、僕の中でのイメージでは5年後くらいには出来上がって
欲しいくらいに準備をしている。でもそんな簡単にできるものではないし、
100とか200億単位のお金がかかることなので、
簡単ではないけれどコンサドーレのこの先どうなっていこうかということを考えると、
専用スタジアムがあるのとないのとでは全然変わってくると思います。
厚別の改修はということですが、厚別は市の持ち物で行政が改修をやってくれるかという
そんなに簡単なことではない、次につくるのであればサッカー専用じゃないと
意味が無い。厚別をサッカー専用にできるかというと、陸上がメインなので
難しい問題だと思っています。”


最後の質問:クラブの今シーズンの目標は?


7つ目の質問

クラブとしては黒字。
チームとしてはプレーオフ進出。現実的に可能。

”これも結構難しい質問。
クラブとしての目標は絶対的に黒字にしなければいけないこと。
ほとんどの方がわかってらっしゃるのかもしれないですが、
今年2000万円の赤字になっちゃうと、Jリーグから排除されてしまうので、
そこは絶対に守っていかないといけない。
プラスここからの数ヶ月は来シーズンの準備をしないといけない。
どういう方と、スポンサーとどういう準備をするか。
今年よりも来年伸びていかないと行けないのでその準備。
今シーズンもあるが、来シーズンこうなるだろうということをしっかり見せていく。
こういうことがクラブの大事なところです。
プラス聞きたいのはチームの目標ということだと思いますけど、
僕は今の順位、勝ち点、選手の質を考えると、
プレーオフは行ける目標だと思っています。
今いる戦力の最大値をうまく出していければ、残り14試合8勝以上、
そのくらいの数字は残せると思う。
チームとしては、彼らも我々も目標にはしています。
現実的にも十分やっていけると思っています。”


最後(番外編):若手選手のプライベート


質問番外編

オフの合コンはOK!
プレーがおろそかになるのであれば消えていくだけ。
サッカーがうまくなるには人間力も必要。
そのために違う世界の人と触れ合う環境がないと。
遊び過ぎている選手がいたら怒ってやってください(笑)

”全部目を通しましたけど、オフの前の日にコンサドーレの若い選手が
言うと怒られそうだけど、女の子と遊んでましたと、それでいいのか
みたいなメールだったと思う。
簡単に言うと、僕はこれは良いと思います!
もちろん毎晩飲み歩いて遊んでプレーがおろそかになるのであれば自然と
そういう選手は消えていけばいいだけ。
例えば、グラウンドと家の往復だけでストイックに取り組むことは
聞いた感じ美しいかもしれないけど、それだけでは絶対強くもうまくもならないと
僕は思っている。
若い選手、とくに小さい頃から小さい頃から、グラウンドと家の往復しか
してこなかった子たちはやっぱり世間の感覚がわからなかったり、
社会性がつかなかったりということは結構ある。
うまく戦える選手、いい選手だなっていうのは人間力のある選手。
僕はどんどん外に出て行って、いろんな業種、いろんな生き方をしている
まったく違う世界の人としっかり触れ合う環境がないと。
女の子と遊ぶのもひとつでしょう。なので僕は全然良いと思っています。
逆にクラブ側からも若い選手を連れて、僕の知り合いのまったく違う仕事をして
頑張っている人たちと飯食わせたりしながらいろんな刺激を若い選手に
与えあげることをやっていかないとサッカーもうまくならないかなと。
でもあんまり遊んでいる選手がいたら怒ってやってください。
それはそれで全然構わないです。”


Q&Aはこれで終了。
ここまでで約45分。たっぷりです。
本当にただ質問に答えるのではなく、
コンサドーレ札幌の未来について答えていました。
野々村社長がこう、未来の見える質問と回答を選んだのか、
クラブとして選んだのかはわかりませんが、素晴らしい機会でした。

このあと、クラブ経営について語ってくれました。
最後にその場でQ&Aと続きます。

起こすのにつかれたので、この先はまた今度にしようと思います。


(8/20更新) 後編はこちら


【後編:クラブ経営】せっかく行ったので8月15日の「野々村芳和とコンサドーレ札幌を考える会」まとめました(ていうか書き起こし)
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(8/23更新) 公式動画はこちら


8月21日にコンサドーレから公式動画が公開されました!「野々村芳和とコンサドーレ札幌を考える会2015」




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